第140章 好きなことをすればいい

おそらく彼女はいつもそうだったからだろう。そして、自分のこういった偽善を隠そうともしなかったので、かえって偽善でないように見えたのだ。

顧靖澤は知っていた。彼女のいわゆる偽善は、本当は偽善ではないということを。彼は分かっていた。彼女の心の底では純粋な人間で、馬鹿なほど透明で、表面上のような拝金主義者ではないことを。

だから顧靖澤は嫌悪感を感じず、むしろ彼女がこのように遊び回る様子を見るのが好きだった。

顧靖澤は言った。「それらは全然関係ないよ」

林澈は顧靖澤を見つめて言った。「本当に関係があるなら、ちゃんと教えてほしいの。私はこういうことがよく分からないから。あなたたちが何をしていいのか、何をしちゃいけないのか、分からないの」

林澈は確かに時々自責の念に駆られることがあった。顧靖澤の妻になったのに、いつも彼に助けてもらってばかりで、自分は彼を助けるために何もしたことがないと感じていた。