顧靖澤は数歩歩み寄り、顔を曇らせて林澈を引き離した。
「何が入っているかも分からないのに、勝手に開けようとするのか」
林澈は引き離され、戸惑いながら顧靖澤を見つめた。「沈悠然が送ってくれたものだと思うんだ。プレゼントを送るって言ってたから」
顧靖澤はそれを聞いても疑わしげで、まず林澈を下がらせ、自分で慎重に箱を開けた。開けた瞬間、少し呆然とした。
中には、プラスチックで包装された物がいくつか入っていて、その形は...妙だった...
林澈は顧靖澤の表情がおかしいのを見て、急いで覗き込んだ。「一体何なんだ」
箱を勢いよく開けると、中身は...
カラフルで奇妙な形をした物がいくつも。開けてみると、バナナによく似た形のものが床に転がり出た。柔らかいプラスチック製のそれは、床で一度跳ねてからカーペットに戻った。その下には、丸いものや楕円形のものが次々と...
林澈は少し考えてから、突然理解した。「あ...これって...アダルト...」
言い終わる前に慌てて口を押さえ、顧靖澤の方をちらりと見た。
彼は少し呆然として眉をひそめながらそれらを見つめ、瞬時にそれらが何なのかを理解した。
まさか...
このサンユーヤン!
林澈は彼女を殺してやりたかった。
プレゼントを送ると言っておきながら、こんなものを送るなんて。
林澈は顧靖澤の険しい表情を見て、どうしていいか分からなくなった。呆れながら顧靖澤を見つめ、急いで頭を下げてそれらを箱に詰め直した。
「わ、わたし、これらは...すぐに持ち去ります」
顧靖澤はそこに立ったまま、林澈を見つめていた。林澈の友達は一体どんな人間なんだ、と思わずにはいられなかった。
林澈は言った。「私も知らなかったんです...この沈悠然、きっとわざと私をからかっているんです」
顧靖澤はそれらの物を見つめ、初めてこういうものを目の当たりにして、驚きを感じずにはいられなかった。
しかし、すぐに心の中で、これらのものを林澈に使ったらどうなるだろうか...と考えずにはいられなかった。