第210章 夫婦二人の仲がますます良くなっていく

しかし、林澈はそれでも彼の背中を平手打ちし、彼を大人しく待たせてから、その上から塗り始めた。

顧靖澤の体の傷は本当に多かった。ただ、顧靖澤の先ほどの言葉を聞いて、林澈にはどの傷が自分のせいで、どの傷がエレベーターの中でできたのかわからなくなった。

そのため、背中の痕跡を見ながら薬を塗りつつ、顔は熱くなっていた。

やっと塗り終えたと思ったら、顧靖澤が彼女の手を一握りしたのを感じた。

林澈はそれにはっとして、振り返ると、顧靖澤の目が血走り、彼女の体を見つめているのを感じた。朝早くに着替えたばかりの新しい服なのに、今彼に見られているのは、まるで服を着ていないかのようだった。

手はまだ振りほどけず、彼は彼女を引っ張って、直接自分の膝の上に座らせた。

林澈は彼の顔を見て、さらに恥ずかしくなった。