「陸さん、申し訳ありませんが、中には入れません」とボディーガードは冷たく言った。
陸初夏は信じられない様子で彼を見つめた。「どうして入れないの?さっき林澈と顧靖澤たちは入ったじゃない」
「中に入れるのは顧の家族だけです。部外者は入れません。これは先生の指示です」
「あなた...私も入れないの?私は顧靖澤とよく知り合いなのよ」
「先生がそう指示されました」とボディーガードは言った。
陸初夏は更に怒って言った。「じゃあ、林澈は自由に入れるの?」
「若奥様は顧の家族ですから、自由に出入りできます...」とボディーガードは言った。
陸初夏は外で阻まれて腹を立て、周りの人々が見ているのを感じ、更に屈辱感が心に込み上げてきた。
しかし、みんなが見ているのに気づき、急いで顔を背け、気にしていないふりをして、鼻を鳴らした。