第324章 彼女にこんな仕打ちをするべきではなかった

慌てて彼女の体から離れ、彼は首筋の痕跡を注意深く見つめた。赤や紫の斑点があり、充血している部分もあった。

そして体中にも痕跡があり、それは彼が強く揉みしだいた跡だった。

彼の心はより一層の罪悪感に苛まれ、調べれば調べるほど、心の中でハンマーが打ち付けられるような音が響いていた。

さっきまで自分はまるで理性を失ったかのように、こんなにも乱暴に。

そして林澈は、水が体を濡らし、下の方の痛みで思わず声を漏らした。

顧靖澤は一瞬固まり、急いで彼女の足を持ち上げ、下の方を確認すると、そこは再び腫れ上がり、わずかな血が水の中に流れ込んでいた。

顧靖澤は驚愕し、急いで言った。「動かないで、洗ってあげるから、病院に行こう。」

林澈は痛みを感じ、少し正気に戻って彼の手を払いのけた。「いらない、病院には行かない。」

こんなことで病院に行くなんて、彼女は行きたくなかった。

顧靖澤は慌てて言った。「病院に行かないわけにはいかない。ふざけないで、服を着せてあげるから。」

林澈は目を上げ、顧靖澤を恨めしそうに見つめた。

なぜこんなことをするのか。彼が引き起こしたことなのに、今度は病院に連れて行こうとする。

彼女は怒りに任せ、どこからか力が湧いてきて、顧靖澤を押しのけ、浴槽から一歩出た。

「構わないで。」彼女は言った。

顧靖澤は目を暗くし、近寄って言った。「ふざけないで、林澈、今すぐ病院に連れて行く！」

「ふざけてなんかいない。病院なんて行きたくない。行きたければあなたが行けばいい。」林澈は鼻を鳴らして言った。

「お前は...」

顧靖澤は歯を食いしばり、二歩で近づくと、林澈を肩に担ぎ上げた。

林澈は彼の肩の上で不意を突かれ、彼の背中を蹴り叩くしかなかった。「離して、離して、顧靖澤、構わないで、離して。」

しかし、顧靖澤は放さなかった。彼女の腕が体を叩いているのを感じても、放さなかった。

ただ、ますます硬くなった表情で、大股で外へ向かった。

外に出てみると、服は既に彼によって引き裂かれてボロボロになっていた。電話を取り、服を持ってくるように人に頼んだ。

このとき、林澈は機会を見つけ、彼の肩から飛び降りた。