第375章 私も彼がこんなに変わるとは思わなかった

林澈は傍らで沈悠然を慰めることしかできなかった。

二人が中に入ると、沈悠嵐は既に体を洗い終え、ベッドで携帯をいじっていた。林澈を見ると、すぐに立ち上がって、

「わぁ、林澈、林澈、今すごく有名なんだよね。写真撮らせてもらえない?」

沈悠然は彼女を睨みつけて、「よくも写真なんて言えるわね?この件は自分で家族に説明しなさい。私はあなたのことを隠蔽するつもりはないわ。あなたがしたことは全て家族に話すから」

沈悠嵐は林澈を見て、また沈悠然を見て、顔をしかめて言った。「お姉ちゃん、家族には言わないでよ。家族は古い考えの人たちだから、こういうことは分からないよ」

「そう、私も古い考えの人間よ。私にも分からないわ。なぜこんなことをするの?三万元でバッグを買う?あなた、お金持ちなの?ただの学生でしょう。お金がないのに高利貸しから借りるなんて、頭の中は何で出来てるの?自分のお金で好きな値段のバッグを買うのは構わないけど、高利貸しからお金を借りてバッグを買うなんて...一体何を考えているの!それに、まだ十七歳なのに、どうしてこんなことに...もう男性と関係を持ったなんて」