第445章 実は昔の二人はとても仲が良かった

「高校時代のことなんて、もう昔のことでしょう。今はこんなに大人になったのに、まだそんなことを考えているの？」と顧靖妍は言った。

陸北辰は唇を固く結んで彼女を見つめ、「まあいいさ、どうせお前は周りから持て囃されるのが好きなんだろう。俺が邪魔して、お前の遊びを台無しにしたってわけか」

顧靖妍も胸が詰まる思いで、陸北辰を見て言った。「それが遊びだっていうの？少なくとも私は、元カノを自分の家に住まわせるような金屋に美人を隠すようなことはしていないわ」

「はっ、お前も金屋に美人を隠したいのか？どうやって隠すのか見てみたいもんだな」と陸北辰は顧靖妍を見つめた。

顧靖妍は机の上のファイルを抱えて中へ歩きながら、「見たいの？どうせあなたよりうまくやるわよ。見てよ、あなたの隠し方なんて、ゴシップ誌にまで見つかっちゃって。毎日あなたの広報対応して、そういう情報を消すのがどれだけ大変か分かる？隠すなら上手く隠してよ、みんな面倒じゃないように」

「お前...」彼女の言葉は本当に軽々しかった。

確かに、彼は付晨曦に家を見つけてやった。付晨曦に住む場所がなかったからだ。

陸北辰は直接彼女の顎を掴み、その整った顔を見つめた。「晨曦に余計な嫌がらせをしないほうがいい」

顧靖妍は言った。「そんな暇ないわよ。自分のことで手一杯なのに、あなたの彼女のことまで構ってられないわ」

「お前みたいな毒蛇女が何を企んでるか分からないからな」

陸北辰は彼女を見つめ、手に力を込めた。

顧靖妍は彼の顔を見つめ返した。「どうしたの？こんなに近づいて、まだ日も暮れてないのに、もう夜の営みがしたいの？」

顧靖妍は挑発的に彼を見つめ、「いいわよ、もう一回くらいなら構わないわ」

世の中にこんな女がいるものだろうか...

しかし、陸北辰は彼女の毒蛇のような顔を見つめながら、恥ずかしいことに...反応してしまった。

特に彼女の視線が、彼の体を上から下へと移動し、下半身に到達した時。

陸北辰が彼女の手を払いのけるまで、心の中の妄想は止まらなかった。

「甘い考えだ」

陸北辰は言った。「そんなに男が欲しいなら外に探しに行けよ」

顧靖妍はその場に立ち、陸北辰が去っていくのを見つめながら、口元の笑みが少しずつ消えていった。

実は、以前の陸北辰はこんな風ではなかった。