第524章 王子さまという名の犬

家に帰ると、林澈は直接王子さまを探しに行った。

数日間王子さまに会えなかったので、本当に会いたかった。

ただ、王子さまはまた少し太ったように見えて……

林澈は王子さまの肉球を触りながら、「そうだ、みんなにお土産を持って帰ってきたけど、あなたのを忘れちゃったわね……」

後ろで顧靖澤が言った。「犬にお土産なんて必要ないだろう」

「必要よ」林澈は立ち上がって言った。「じゃあ明朝一緒に買いに行きましょう」

翌朝早く、林澈は約束通り早起きした。王子さまはいつも早起きで、すでにトイレを済ませていた。林澈は装備を整えて、犬と一緒に散歩がてら買い物に出かける準備をした。

顧靖澤は林澈と一緒に、二人とも白い casual wear で外出した。

外に出て、林澈は下を見て、やっと違和感に気付いた。

二人の服装があまりにもペアルックみたいじゃない?