第540章 イケメンすぎて皆がメロメロに

後ろの男性は即座に表情を変え、面目を失った様子でしたが、まだ信じたくないようで、挑発を続けようとしました。

そばにいる彼女に「偶然だよ、偶然って分かる?」と言いました。

彼女も信じられず、本当に毎回取れる人がいるのかと思いました。

顧靖澤は相変わらず黙ったまま、ただ林澈に「今度はどれにする?」と聞きました。

「あ...これ、このクマがいいな」林澈は嬉しそうに見ながら、彼を不思議そうに見つめ、心の中では彼に絶対の自信を持ち、顧靖澤が勝算のない戦いはしないことを知りながらも、本当に全部取れるのかなと考えていました。

彼は頷いて、少し研究してから、再び動き出しました。

クマが少しずつ動いて落ちてくるのを見て、林澈は飛び跳ねて再び歓声を上げました。「わあ、すごい、すごい!」

後ろの男性の表情はもはや言い表せないものになっていました。

彼の彼女も悔しそうに彼の腕を掴み、嫉妬の眼差しでこちらを、林澈の喜びに満ちた表情を見つめていました。

そして顧靖澤は続けて「次はどれにする?」と尋ねました。

「あ、この白いのがいい」

「その次は?」

「青い羊のこれにしよう」

「次は...」

しばらくすると、林澈は手に持ちきれないほどのぬいぐるみを抱えていました。

そして周りでは、多くの人々がこのクレーンゲームの達人に気付き、後ろで見ながら、次々と指さしていました。

「すごい、この人のクレーンゲームの腕前すごいね」

「そうそう、こんなに短時間で、ほとんど失敗せずに全部取れてる、すごい」

「しかもめちゃくちゃイケメン...完璧な彼氏だね...」

「そうね、羨ましい、見てよあの人の彼氏...」

みんなは顧靖澤に夢中になり始めました。

顧靖澤はこれらの人々の影響を全く受けず、依然としてクレーンゲームに集中していました。

先ほどまで話をしていたカップルは脇に押しやられていました。

今、その女の子は羨ましそうに見つめ、自分の彼氏など見向きもせず、唇を尖らせて顧靖澤をじっと見つめていました。

かっこよくて、ロマンチックで、欲しいものを必ず取って、しかも完璧なルックス。

クールな性格で、大言壮語も一切しない。

自分の彼氏と比べると...