第593章 陸北辰は林澈の味方

林澈は気まずそうに、恥ずかしげに笑った。

座ってしばらくすると、莫惠苓が母親と一緒に中へ歩いてくるのが見えた。

二人は外に置き去りにされていた。莫惠苓も中に入って見たかったが、以前は顧闌珊が彼女を連れて来たのに、今は顧闌珊がどこにいるのか分からなかった。

莫お母さんは言った。「顧靖澤に電話して、迎えに来てもらったら?どうして他の人は自由に出入りできるのに、あなたはダメなの。」

莫惠苓は言った。「もういいわ。電話なんてしないわ。入れないならそれでいい。エリックなんて年寄りに会って何になるの。」

「誰があの人に会いたいって言ったの?私はね、あなたに顧家の親戚に会って、仲良くなってほしいと思っただけよ。将来子供が生まれたら、みんな子供の叔父さんになるんだから。」

莫惠苓は鼻を鳴らしたが、ふと一人で座っている林澈の姿が目に入った。