林澈は夜ベッドに横になりながら、隣にいる顧靖澤に尋ねた。「おじいちゃんが普段好きなものって何かあると思う?」
「好きなもの?」顧靖澤は本を読んでいたが、顔を向けて林澈に聞き返した。
林澈は力強くうなずいて言った。「そう。」
「まだおじいちゃんへのプレゼントのことを考えているの?」
「うん、とにかく思いつくなら何か贈りたいの。おじいちゃんは私にとても良くしてくれるから、私も何か気持ちを表したいの。」
「そういう気持ちがあるだけで十分だよ。彼は普段何も不自由していない。」
「何も不自由していないのは分かってるよ。ただ彼が何を好きなのか教えてよ。」
「彼は骨董品や書画が好きだよ。」顧靖澤は言った。
林澈はすぐに気落ちして言った。「そうか、聞かなければよかった。そういうのって手に入れるの難しいでしょ。おじいちゃんがどんなタイプが好きなのかも分からないし、私もそういうものにあまり詳しくないから、選びに行っても騙される可能性が高いわ。」