第192章 柔柔を送っていく

言少卿は顔を真っ赤にして、咳き込んで目に涙を浮かべながら、息を切らしてささやいた。「でも、お前はぞっとしないのか?二号の様子を見てみろよ。まるで悪霊に取り憑かれたみたいじゃないか」

「あれが俺たちの知ってる二号だと信じられるか?」

「アイスクリームって何だよ?俺たちが一緒に遊び始めた頃から、あいつがそんなもの食べるのを見たことがない。あいつは甘いものが好きじゃないって言ってたはずだ!」

言少卿が一言言うたびに、沈柔の顔色が悪くなっていった。

彼が言い終わると、沈柔の唇には歯形がついて血がにじんでいて、最初は保っていた笑顔も崩れていた。

そうだ、墨夜司は甘いものを食べないはずだ。

以前、彼女が手作りのデザートを彼にプレゼントしたとき、彼は一口も食べずに、好きじゃないと直接言った。