痴情がこれほどになると、やはり二男坊のことが大好きなのだろう。
今、二男坊が突然結婚してしまったので、沈柔にとってはきっと大きなショックだろう。
彼女が一時的に受け入れられず、衝動的に何か良くないことをしてしまうのが心配だ。
だから章おじさんは彼女が冷たい表情で墨夜司の寝室から出てくるのを見かけるとすぐに、墨夜司に報告しに来たのだ。
「沈柔が私の部屋に行ったのか?」墨夜司は眉をひそめた。
「はい」章おじさんは頷いた。
墨夜司は喬綿綿が先ほど送ってきたメッセージを思い出し、目つきが沈み、明らかに表情が悪くなった。
*
喬綿綿は墨夜司にそのメッセージを送った直後、すぐに後悔した。
本当は取り消したかったが、彼がきっともう見てしまったと思った。
今さら取り消すと、さらに気まずくなってしまう。
送信した時、彼女は少し後悔した。
でも送ってしばらく待っても、彼からの返信がなかったので、彼女の心はもやもやし、少し不快になった。
やはり、彼は沈柔が言ったように、彼女に対して何の恋愛感情もないのだろうか。
さっき彼に好きかどうか聞いたのも、実は少し当てつけの意味があった。
沈柔のあの言葉に憂鬱になっていたのだ。
聞いてから彼が半日も返信しないので、彼女はさらに憂鬱になってしまったことに気づいた。
彼女は携帯を脇に投げ出し、少しイライラしながら薄い毛布を頭からかぶった。
毛布にくるまって体を反転させたところ、ドアが開けられる音がし、その後足音が聞こえてきた。
また沈柔が入ってきたのかと思った。
もともと怒りを抑えていたのに、このような一度ならず二度までの行き過ぎた行為にさらに怒りが燃え上がり、彼女は怒って毛布をはね除けて起き上がり、入ってきた人に向かって怒鳴った。「沈さん、あなたのこの行為は本当に躾がなっていません。あなたが私と何を話したいのかわかりませんが、今すぐ出て行ってください。さもないと、面子を立てられなくなっても知りませんよ」
「沈柔は先ほど何を話しに来たんだ」
墨夜司が寝室に入ってきたとたん、喬綿綿に怒鳴られた。