彼女は以前ダンススタジオに行って練習していて、コーチが彼女のプロポーションが特に良いと褒めていたんです。
「そうそう、男神様に言っておくけど、綿綿は見た目は痩せてるけど、実は結構肉付きがいいのよ!いや、違う、彼女は肉付きがいいわけじゃなくて、肉がつくべきところにちょうどよくついてるの!」
「見た目は痩せてても、Cカップあるのよ、言っとくけど!」
「洛洛!」
喬綿綿は顔を真っ赤にして、立ち上がって薑洛離の口を押さえに行った。
「あら、ちゃん、なんで私の口を押さえるの?私が言ってるのは全部本当のことよ。それに、私が言わなくても、男神様はよく分かってるでしょ、ね!」薑洛離は意地悪そうに笑いながら、首を傾けて避けようとした。
「薑洛離、黙りなさい!」
薑洛離がどんどん下品なことを言い出すのを見て、喬綿綿は足を踏み鳴らし、彼女の口を引き裂きに行こうとした。
腰に強くたくましい腕が巻き付き、彼女を引き戻した。
彼女は男性の腕の中に落ち、彼の腕に抱きしめられた。
温かい息が彼女の耳元にかかり、墨夜司は低く笑いながら言った。「ベイビー、薑洛離の言ってることは本当なの?」
一瞬で、喬綿綿の顔は火がついたように赤くなった。
「あ、あなた、洛洛の戯言を聞かないで。」
数秒後、喬綿綿は墨夜司がまた低く笑うのを聞いた。
彼は二人だけに聞こえる声で囁いた。「さっき目測したけど、本当だね、彼女は嘘を言ってない。」
「墨夜司……」喬綿綿は恥ずかしさと怒りで顔を上げ、彼を睨みつけた。「あ、あなた、変態!」
「俺が変態?自分の奥さんを見るのが、どうして変態なんだ?」
男性はそう言って、口元を上げて笑った。その笑みは邪悪で妖艶だった。
冷たい目尻には、人の心を魅了する妖しさが染み付いていた。
彼の今の表情は、普段とは全く違っていた。
まるで別人のようだった。
喬綿綿は呆然とした目で見つめていた。
墨夜司はもともと美しく、それも天下一品の美貌の持ち主だった。普段外に見せる高冷で近寄りがたいイメージでさえ、大勢の女性を虜にしていた。
彼のこの笑顔は、さらに人の魂を奪いかねないほど美しかった。
彼の妻になり、今まさに彼に抱かれている喬綿綿でさえ、少し呆然としてしまった。
思わず、うっとりしてしまった。