第622章 置いておきなさい、後で開けるわ

彼は言いながら、袋から包装された二本のスカーフを取り出した。

傍にいた章おじさんは状況を見て、急いで前に出て箱を受け取り、おばあさまと墨奥様にそれぞれ手渡した。

「まあ、綿綿が私たちにプレゼントを買ってきてくれたのね」おばあさまは箱の中身も見ずに、嬉しそうに受け取った。

墨奥様は章おじさんが箱を渡す時、下を向いて一瞥し、箱のロゴを見て中身が何か分かった。

彼女の目に不満の色が浮かび、手を伸ばして箱を受け取ったが、開ける興味もなく、そのまま脇に放り投げた。

一方。

おばあさまは箱を開け、中のスカーフを見ると、嬉しそうに取り出して、絶え間なく褒めた。「このスカーフは綿綿が私のために選んでくれたの?とても素敵よ。私の孫嫁は目が利くわ。このプレゼント、おばあさまはとても気に入ったわ」