第080章 顧蔓の退院

病室では、顧晴と姜旭、それに姜心悅もいて、顾宁はそれぞれに挨拶をした。

  顾宁は顾蔓を見て、数日の療養で顔色が良くなり、少し肉がついたようで、以前よりも元気そうに見えることに安堵した。

  顧晴と姜旭が来たとき顾宁に会えなかったので、顾蔓は家を探しに行ったと言った。

  「寧寧が帰ってきたわね。家は見つかった?」

  顾宁が入ってくるとすぐに、顧晴は心配そうに尋ねた。もし見つからなかったら、どうしても母娘を自分の家に泊めて、それから家をゆっくり探そうと考えていた。

  「見つかったよ」と顾宁は答えた。

  「本当?見つかって良かったわ。どこにあるの?安全な場所?家賃はいくら?」顧晴は続けて尋ねた。

  顧晴の心配に、顾宁は家族の温かさを感じ、暖かく笑って言った。「ゆうぎどおりの近くだよ。とても安全で、値段も手頃だ」