第088章 リーダー、あなたすごい!

顧寧と楚沛涵が10周を走り終えるまでの時間差は1分でした。

  一般の人が走る速度は、1000メートルあたり3分30秒から4分です。もちろん、長く走るほど疲れて、5分や6分になっていきます。

  4000メートルを、顧寧は13分で走り、楚沛涵は14分かかりました。

  走り終えたとき、楚沛涵はすでにかなり疲れていましたが、体はまだしっかりしていました。

  穆柯と楚沛涵の時間差もほぼ1分でした。

  走り終えたとき、体中がだるくなっていました。

  於米希は5周走り、穆柯の後について走り終えましたが、やはりひどく疲れていました。

  しかし、数日間連続で走ったため、最初に比べて耐久力がかなり良くなっていました。

  その後は郝然、秦子勳、そして最後に張天平で、張天平は20分近くかかりました。

  「へへ、へへへ、僕は最後じゃない······」最後にならなかったことに、郝然は興奮して喜びながら笑いました。まるで最後になるのが朝の読書1回を失うだけでなく、命取りであるかのように。みんなは思わず彼に白い目を向けました。そんなに深刻なことなのか?

  「大したことないよ。朝の読書1回を失うだけじゃないか!」張天平は気にしない様子で言いました。

  「安心して、失わせないよ。ただ君たちのやる気を少し刺激したかっただけさ。」顧寧が言いました。

  「リーダー、ずるいよ!」みんなが口を揃えて言いました。声には力がありませんでした。

  顧寧は気にせず、バックパックを取り出し、そのまま芝生に座りました。みんなも周りに座りました。

  「何を買ったらいいかわからなかったから、適当に買ってきたんだ。これは君たち4人のだよ。」

  そう言いながら、顧寧はバッグから物を取り出しました。まず4つの紙箱を、穆柯たち4人の男子に投げました。

  「わお!リーダー、これは本当に適当すぎるよ。適当に国際ブランドまで行っちゃったの?」紙箱の上のマークを見て、郝然は驚きの声を上げました。

  「そうだね!リーダー、お金拾ったの?」穆柯が続けて尋ねました。

  秦子勳と張天平も驚きと疑問の表情で顧寧を見つめ、知りたがっている様子でした。