第111章 運気が異常に良すぎる

顾宁はまず、まだ行ったことのない店を回り、上級品と中上級品の原石をいくつか集めた。それを空間に収めたあと、賭石街で最大の原石店、つまり周正宏と出会った店に向かった。

この店は名実ともに最大で、原石が最も多く、ヒスイを含むものも最も多かった。

顾宁は一周して、15、6個の原石を集めた。すべて上級品と中上級品で、そのうち5、6個は約20斤(約12kg)ほどの大きさで、1個は50、60斤(約30-36kg)ほどあった。残りは3、4斤(約1.8-2.4kg)か7、8斤(約4.2-4.8kg)程度だった。

顾宁の大量購入は、すぐに店内の全員の注目を集めた。なぜなら、これほど多くを一度に買う人を見たことがなかったからだ。4、5個買うだけでも大したものだと思われていた。

しかし、「神仙難斷玉」(神仙でさえ玉の価値を判断するのは難しい)という言葉があるように、皆はこれらの原石からヒスイが出る確率は低いと考え、顾宁はただお金を無駄にしているだけだと思っていた。

原石は合計280斤(約168kg)で、価格は様々だが、総額は830万元だった。

「お嬢さん、解石しますか?」と店主が尋ねた。

店主は顾宁の原石の山から緑が出るとは思っていなかったが、それでも非常に興味があった。

「はい」と顾宁は答えた。

店主はすぐに顾宁を解石エリアに案内し、解石師匠に顾宁の原石を解かせた。

解石が始まると、すぐに見物人が集まってきた。

「二人の師匠に同時に解いてもらいましょう!」店には2台の解石機があり、どちらも空いていたので、顾宁は速度を上げたいと思い、二人の師匠に同時に解いてもらうことにした。

また、顾宁は装いを変えて本当の姿を隠していたので、身分がばれる心配はなく、無駄な原石を混ぜて何かを隠す必要もなかった。

顾宁はまず、中上級品のヒスイが入っている大きな原石を2つ選んだ。一つは50斤(約30kg)のもので、もう一つはバスケットボールくらいの大きさだった。

顾宁は自分で線を引き、まず小さい方に、次に大きい方に線を引いた。

解石機がブンブンと音を立て、すぐに最初の原石が切り開かれ、緑色が透けて見えた。続いて驚きの声が上がった。

「なんてこと、緑が出た!」