「君は本当にすごいな。あの、ちょっと手合わせをしてみないか?」陳猛は少し恥ずかしそうにしながらも、興味津々で尋ねた。
大の男が若い女の子と戦うのは紳士的ではないし、男らしくないと感じていたが、彼は相手の腕前が本当に気になっていた。
しかし、顧寧はその言葉を聞いて興奮した。ちょうど練習相手を探していたところだったのだ!
陳猛は軍人で、しかも普通の軍人ではない。当然、その腕前は並大抵のものではない。顧寧が練習相手を探していたところ、彼以上に適した相手はいなかった。
そのため、陳猛が提案するや否や、顧寧は喜んで受け入れた。「いいわね!丁度いいわ」
そして、二人は広々とした広場に移動し、手合わせを始めた。
最初、二人とも全力を出さなかった。相手を軽視しているわけではなく、最初から自分の実力を完全に露呈しないのが習慣だったからだ。相手の強さに合わせて強くなり、弱さに合わせて弱くなる。