第202章 冷さまの事業

資金さえあれば、人材は動員できるが、良い土地が必ず手に入るとは限らない。

土地収用のための資金があっても、同時に許可を得るための人脈も必要だ。そうでなければ、資金があっても土地を収用する資格がないかもしれない。

《鴻運不動産》について、安光耀は当然よく知っていた。数十億の資産を持つ彼の実力は当然のことながら悪くはない。

だから、彼が顾寧からその土地の実際の良し悪しを理解できなくても、《鴻運不動産》の目利きは信じていた。

《鴻運不動産》に目をつけられた土地なら、当然そう悪いものではないだろう。

しかし安光耀が心配していたのは、土地を買った後、マンションを建設する資金をどうするかということだった。

現在、盛華不動産の資金は現在進行中のプロジェクトに足りるだけで、しかも彼は銀行に借金があり、さらに融資を受けることはできない。