第250章 感覚を探る

「分かりました。明日私の人が到着したら、すぐにご連絡します」と顾宁は言った。

顾宁は少し考えた。途中で冷少霆の助けが必要になるだろうから、彼が来てから原石を取りに行こうと思った。

彼女は遅くなって原石がなくなることを心配していなかった。原石の流通はそれほど早くないし、他人が持っているヒスイの原石を全て一掃してしまうつもりもなかった。透視を使って大量に集めるのはすでに十分良くないことだ。もしヒスイの原石まで一掃してしまったら、それはあまりにも非人道的すぎる。

そして、二人は電話番号を交換し、賭石に出かけた。

顾宁は章おじいさんが帰りたがっているのを見て取り、こう言った。「章おじいさん、何か用事があるなら先に行ってください。私たちのことは気にしないでください」

「分かりました。では先に帰らせていただきます。ゆっくり見てください。気に入ったものがあれば、マネージャーに2割引きで売るよう言っておきます」章おじいさんは今、急いで家に帰って、自分の病気が治療されたことを家族に伝え、この喜びを分かち合いたかった。ただ、先に帰るのは申し訳ないと思っていただけだった。

顾宁がそう言ったので、彼もこれ以上遠慮する必要はなかった。

そして、章おじいさんたちは帰っていった。

帰る前、章韶音は顾宁を見る目つきが敵意のあるものではなく、探るようなものになっていた。顾宁の一連の行動に彼女は衝撃を受けていたからだ。

章おじいさんが帰った後、顾宁と趙越峰はそれぞれカートを持ってきて、再び原石を見始めた。

顾宁はすぐに中に入らず、まずホールでほとんど淘汰されたこれらの原石を見てみた。

透視を開いて、原石の山を見渡した。

最低品質として淘汰された原石だが、神仙難斷玉、外見が良くないからといって中に何もないとは限らない。そう、顾宁は2つの中上級品と1つの上級品のヒスイの原石を見つけた。

1つは2つの拳ほどの大きさ、1つはバスケットボールほどの大きさ、もう1つは2つの手のひらを重ねたほどの大きさだった。

もちろん、中級品以下のものもいくつかあったが、顾宁はそれらは欲しくなかった。

中級品なら、大量に仕入れる時に欲しがるだろう。ただ、今は欲しくない。たくさんあると持ち帰りにくいからだ。