第300章 冷さまの彼女

15分後、飛行機は無事に京城空港に着陸した。

  すでに救急車が待機しており、怪我をした乘客たちは飛行機から降りるとすぐに病院に搬送された。心臓発作と高血圧を起こした盧湛たちも病院に送られ検査を受けることになった。

  顾宁と冷少霆は何も問題がなかったため、そのまま空港を後にした。

  冷少霆は背が高くスタイルが良く、男らしくハンサムな顔立ちをしていたため、現れるやいなや多くの注目を集め、驚きの声が上がった。

  「わあ!すごくかっこいい男性!」

  「もしかして有名人?」

  「有名人だけがかっこいいわけじゃないでしょ。私が知ってる有名人よりもずっとかっこいいわ」

  「そうよ。それに気付いた?あの男性には生まれながらの高貴さと威厳があるわ。まるで唯我独尊の傲慢な雰囲気よ。きっと、高級官僚の子弟か、でなければ冷酷な社長さまね」