第665章 衝撃が続く

彼女の家柄と資産は家族から与えられたものだが、顧寧の資産は自分で築き上げたものだ。この比較だけで、誰がより有能かが分かる。

しかも、彼女は青華グループとも関係があるなんて。青華グループとの関係がマフィアとの関係を意味するわけではないが、ビジネスとマフィアの人脈は別物だからだ。しかし、青華グループと関係があるというだけでも、並大抵のことではない。

だから今、童佳瑤は迷っている。この心を動かされた男性を追い求めるべきかどうか。

「来たわよ」曹文馨は来るなり、顧寧に向かって叫んだ。

邢北は曹文馨たちがちょうど三対三の男女だと気づき、すぐに不機嫌になった。彼らが友達同士だと分かっていても、三組のカップルに見えてしまうじゃないか。

しかし、心の中では不機嫌でも、表面上は何事もないかのように振る舞った。

「顧お嬢様、翡翠美人ジュエリーの開店、おめでとうございます。ご繁盛を祈っております。」

みんなが顧寧たちの前に来て、次々と花かごや贈り物を贈呈した。

「皆様、ありがとうございます」顧寧は笑顔で感謝を述べ、一つ一つ受け取った。贈り物の箱にはカードと署名が入っているので、混ざったり間違えたりする心配はなかった。

「顧お嬢様、こんなにすごい方だったなんて思いもしませんでした。以前は普通の高校生だと思っていたのに！」高承允は冗談めかして言ったが、その口調に隠せない驚きと賞賛が込められていた。

「そうですね！私は彼らの前で十分すごいと思って、優越感に浸っていたのに！顧お嬢様のことを知ってから、本当に恥ずかしくなりました！」童佳瑤も冗談めかして言ったが、その口調は友好的で、心からのものだった。

おそらく、彼女はもう無意識のうちに顧寧と争うことを望まなくなっていたのだろう。

「これからは、私にどう説教するのかしら。」朱瑷真はすぐに彼女を突っ込んだ。自分には事業心がないため、童佳瑤によく説教されていたからだ。

童佳瑤は苦笑いして、何も言わなかった。

「今日は行き届かない点があるかもしれませんが、どうぞご自由にお過ごしください。」顧寧は申し訳なさそうに言った。

「大丈夫です、私たちのことは気にしないでください。自分たちで何とかします。」

みんなが気にしないと口々に言った。