第640章 ボディチェック?

「自分で出すか、それとも身体検査をされたいのか?」邢北は彼女をじっと見つめ、反抗を許さない口調で言った。

曹文馨はその言葉を聞いて、驚愕して目を見開いた。邢北がこんな言葉を言うなんて信じられず、まるで不良のようだった。

しかし、曹文馨は相手に嫌悪感や拒絶感、怒りを感じるどころか、むしろ恥ずかしさを感じた。

邢北は自分の言葉が不適切かどうかを気にせず、曹文馨から返事がないので、「答えないなら、検査するぞ」と言った。

そう言いながら、曹文馨の身体を探ろうとする素振りを見せた。

「出します」曹文馨はそれを聞いて、すぐに折れた。女の子が大の男に身体検査されるなんてあり得ないと思ったからだ!

曹文馨は怪我していない右手で急いでコートの内ポケットから陶器の小瓶を取り出したが、それを邢北にすぐさま奪われ、開けられ、曹文馨の傷口に塗られた。