第709章 それなら明日まで待つ

「心配してたんだよ。もし嫌だったら、これ以上時間を無駄にする必要はないでしょう?」顾宁は無邪気な目をパチパチさせながら、わざと委屈そうに言った。

「あなた······」

顾蔓は言葉に詰まった。顾宁が常に自分のことを心配してくれていて、あえて何も聞かないのは、自分に時間と空間を与えてくれているだけだということを、彼女も分かっていたからだ。

「唐家の件が済んだら、あなたたちのことを考えるべきよ」と顾宁は言った。

顾蔓は顾宁の言葉に恥ずかしくて何も言えなくなり、顾宁に自分の困惑した様子を見られたくなくて、窓の外を見つめた。

家に帰ると、もう遅い時間で、すぐに10時半になろうとしていた。顾蔓は洗面を済ませて休むことにした。

顾宁と冷少霆にとって、この時間はまだ早すぎたので、部屋には戻らず、リビングでテレビを見ることにした。