顾寧がKに指示を出すのを聞いて、皆は驚いた。相手がどんな身分なのか、こんな情報まで調べられるとは。しかし、顾寧を困らせないように、それ以上は聞かなかった。
5分ほどで、救急車が到着した。2台来た。
相手は故意に唐海峰を害そうとしたが、どうあれ、取り調べも判決も、彼が目覚めてからでないとできない。
医療スタッフが到着して、唐家の御曹司だと分かると、すぐに緊張し始め、より一層慎重になった。何か問題が起きないように気を付けた。
顾寧と唐海峰のボディーガードも一緒に行ったが、冷少霆と唐海峰はまだ警察の処理を待つ必要があった。
車に乗ってから、顾寧は唐雲航に電話で知らせたが、唐雲帆には当面言わないように頼んだ。彼が我慢できずに飛び出してくるのを心配したからだ。どうせ、唐海峰は本当に何も問題はなかったのだから。