「なんとも残念ですね!それでは、顧お嬢様の都合が良い時にまた集まりましょう!」杜海哲は相手が本当に用事があるのか、それとも口実なのかわからなかったが、断られて少し落胆したものの、気にはしなかった。
そして、顧宁と冷少霆は立ち去った。
······
顧晴は美容品を受け取った後、皆がその価格表を見て驚愕した。これはまさに一流ブランド並みの価格だった!
こんなに高価な商品を、使う人がいるのだろうか?
結局のところ、彼らの顧客の中で裕福な人は3分の1に過ぎず、3分の2は一般的な条件よりも少し良い程度の人たちだった。
年間数万円の美容会員費用は問題ないが、製品となると数十万円になってしまう。
さらに、これらの化粧水や乳液、美容液は、以前は1セット1,2千円程度だったが、新製品は4千円近くになり、2倍になっている。
他の製品も、以前の1,2倍の価格になっている。
ここではずっと中価格帯を扱ってきたのに、突然高価格帯に変更すれば、顧客は受け入れられないだろう。
顧晴は信じられず、直接顧宁に電話をかけた。
「寧寧、美容品の価格を見たんだけど、全部高級品の価格よ。買う人がいるかしら?」顧晴は心配そうに尋ねた。
「叔母さん、オープン当日に会員10人を選んで無料体験させてあげれば、その場で効果が分かるわ。効果を見れば、買わない人はいないでしょう?それに、トライアルサイズの化粧水や乳液、美容液もあるから、来店客全員に1セットずつ配って、自分で使って効果を実感してもらえばいいの。顧客が効果を実感すれば、自然と信頼して、お金を使ってくれるわ。まずは店員さんたちに使ってもらって、彼女たちに変化が現れれば、顧客にとってより説得力があるわ」と顧宁は説明した。
「わかったわ、あなたの言う通りにするわ」顧晴は無条件に顧宁を信頼していたので、顧宁がそう言うなら、そうすることにした。
顧宁との電話を切った後、顧晴は皆を集めて製品を試してもらうことにした。もちろん、信用できない人は使わなくても良く、これは自由意志だった。
王素芳が最初に立ち上がり、他の人も断らず、試してみたいと表明した。
しかし試用の結果は、彼女たちを驚かせるものだった。