「こういうことなんですが、本で読んだんですけど、陰気の強い墓から出てきた骨董品があって、それは陰気を帯びているそうです。一度人がその陰気を帯びたものを手に取ると、陰気に侵されてしまうんです。軽い場合は悪夢を見たり、元気がなくなったり、顔色が青白くなったりします。重い場合は、直接衰弱して気絶したり、命の危険さえあるそうです。老先生はこのようなことを信じますか?」と顧寧が尋ねた。
これを聞いて、中年男性と老人は顔色を引き締め、真剣な表情になった。老人が言った。「そういう言い伝えはありますね。ただ、私は実際に遭遇したことがないので、真偽のほどはわかりません。」
「では、おじいさんがこの青銅の鼎に触れたとき、体が冷たくなるような感覚はありませんでしたか?」と顧寧はさらに尋ねた。質問ではあったが、その口調は非常に確信に満ちていた。
これを聞いて、二人は急に体が硬直し、驚きの表情を浮かべた。
なぜなら、彼らがこの青銅の鼎に触れたとき、確かに体が冷たくなる感覚があったからだ。しかし、彼女がどうしてそれを知っているのだろうか?
もしかして……
顧寧が先ほど言ったことを思い出し、二人は急に身震いした。まさか……
中年男性は無意識のうちに手に持っていた青銅の鼎をテーブルの上に置いた。信じられないながらも、やはり怖くなったのだ。
「お嬢さん、あなたはこの青銅の鼎を疑っているのですか?」と老人が尋ねた。質問の形ではあったが、口調はすでに確信に満ちていた。
「疑っているのではなく、この青銅の鼎には確かに問題があります。」と顧寧は真剣に言った。
「何だって?」
これを聞いて、二人は非常に驚いた。
「どうしてそれを知っているんだ?」と中年男性が尋ねた。
「私はここに青銅器を持っています。あなたたちが手に取って、感覚を比較してみればわかります。」と顧寧は言いながら、立ち上がって自分のスーツケースを持ってきて、テーブルの上に置き、開けた。
ケースが開くと、中年男性と老人はケースの中の骨董品を見たが、特に反応はなかった。彼らはそれらが本物だとは知らず、また信じてもいなかったからだ。
顧寧は青銅器を一つ取り出し、老人に渡した。「見てください」
老人はそれを受け取ったが、特に不快感は感じなかった。そして鑑定を始めた。