第779章 本当に女幽霊がいる

「お前も見覚えがあるのに、来たことがないって？お前ら二人、取り憑かれてるんじゃないか！」吳宜傑は不思議そうに言った。彼らの言葉に何となく不安を感じた。

吳宜傑は霊や神を信じない人間ではなく、むしろ非常に信じていた。なぜなら、不思議な出来事を自分自身で経験したことがあったからだ。

彼が十五歳の時、祖父が亡くなり、彼は両親と一緒に田舎の実家に戻った。

祖父の埋葬の日、八歳のいとこが突然意識を失い、目を覚まさなくなった。しかし、病気でも痛みもなかった。

年配の人が言うには、祖父は生前いとこをとても可愛がっていたので、別れを惜しんで、いとこの三魂七魄のうちの一つの魂を連れて行って一緒にいようとしたから、いとこが意識不明になったのだという。

祖父の墓を開けて、たましいを解放する必要があると言われた。

そして実際に、一行は祖父の墓地に行って棺を開け、村の年寄りがいくつかの儀式を行い、彼には理解できない言葉を唱えた後、間もなくいとこは目を覚ました。

もちろん、偶然の一致かもしれないが、この出来事以来、吳宜傑は迷信というものを信じるようになった。

しかし、吳宜傑の「取り憑かれた」という言葉を聞いて、童超は突然何かを思い出したように悟った。「そうだ、取り憑かれたんだ。ネットで見たことがある、この場所はとても不気味だって」

「そうそう、ここが見覚えがあるのは、ネットで見たからだ。ここはとても不気味だって。五年前、この場所は取り壊される予定で、人々はすでに立ち去っていた。取り壊しの前日、若い女性がここで***され死亡し、翌日の解体作業中に頭が圧迫されて脳みそが飛び出したらしい」と胡一鳴は言った。顔色が少し青ざめ、心が落ち着かず、冷や汗をかいていた。

唾を飲み込んで、胡一鳴は続けた。「その後、数週間工事は中断され、遺体の処理が終わった後に取り壊しを再開したが、工事現場ではトラブルが続き、最終的には完全に中止された。この事件が広まった後、誰も引き継ごうとしなかった」

胡一鳴の話を聞いて、吳宜傑は思わず身震いし、ぞっとして恐ろしく感じた。

しかし顾寧は、表情を変えず、ただ「本当に幽霊がいるのだろうか」と考えていた。

ゾンビと関わりを持った後、顾寧は幽霊がいることを特に珍しいことだとは思わなくなっていた。