020 佑佑は小さな癒やし神

佑佑は素直に彼女を手伝って片付け、小さな手で苦労しながら茶碗を持ち上げ、彼女の後ろについて台所に入り、一緒に食器を洗った。彼の心にも李琴と雲娜に対する多少の恐れがあったため、雲業程が出て行ってからは、雲詩詩から離れようとしなかった。

リビングでは、雲娜が憎々しげに台所にいる母子を一目見て、李琴に文句を言い始めた。

「お母さん!なんであのくずやろうを家に入れたの?見てるだけで縁起が悪い!せっかくいい気分だったのに!」

李琴はソファに座り、不機嫌な顔をしていた。

「ふん!誰がわかるものか、それはあなたのお父さんに聞いてみないとね!」

「あの売女と私生児、なんで私たちの家族にこんな災いが降りかかるの!」

「娜娜、その言葉はお父さんに聞かれないようにしなさい。さもないと、また他人の味方をして私たち母娘を叱りつけるわよ。今日のお父さんの様子を見なかったでしょう?怖かったわ!」