044 煙たい瘴気

雲詩詩がこの煙たい場所に足を踏み入れた途端、中の煙の匂いに咳き込んでしまった。

歩いていくと、あちこちで男女が乱れた姿で絡み合っている様子が目に入り、空気には退廃的な雰囲気が漂っていた。個室は紙醉金迷の有様だった。

ウェイターに案内されて、その人が言及した個室に入ると、雲詩詩は濃厚なアルコールとタバコの混ざった匂いを嗅いだ。個室は煙で霞んでいて、音楽が大音量で流れており、最新の流行の髪型をした数人の若者が上半身裸で楽しそうに飲んでいた。

視線を巡らせると、雲娜が酔いつぶれてソファに横たわっているのが見えた。

数人の若者が彼女を見るなり、頭を上げて大きな口笛を吹いた。「おっ!本当に来たな!」

「へえ?このお嬢ちゃん、かなり可愛いじゃないか!スタイルもいいぞ!お嬢様たちよりずっと魅力的に見えるな!」