295 当然の道理

雲詩詩は彼の顔の一寸一寸を観察し、突然心から認めた。この男はとても美しい。

時には、天は偏っていると言わざるを得ない。この世の最も素晴らしいものをほとんど全て彼に与え、惜しみなく与えた。

天文学的な解釈、国家に匹敵する財産、尽きることのない富、さらには驚くべき容姿、比類なき美しさ、完璧な全てを一身に備えていた。

しかし、奇妙な気質も与えられた。

喜怒哀楽が激しく、性格も非常に悪い。おそらく名家の子弟特有の態度で、常に自分本位だった。彼が好きなものは、必ず手に入れなければならない。手に入らなければ、破壊しても他人に渡さない。

彼が好きでないものは、要らない。誰のためにも自分を無理強いすることはなく、さっぱりとして傲慢だった。

しかし、彼にはそれだけの資本があった。