321 身売り証文

彼の配下には顧星澤という一人のタレントしかおらず、すべてのリソースを彼に注ぎ込んでいて、他人が羨ましがるほどだった。

芸能界は危険が潜んでいるため、雲詩詩を他のマネージャーに任せることを、顧星澤は当然心配していた。

骨も残さずに食い尽くされてしまうかもしれない。

そのため、秦舟自身が雲詩詩を担当することになった。リソースなどは別として、少なくとも秦舟の手腕と背景があれば、確実に信頼できるマネージャーだ。

秦舟は急かして言った：「まずはこれらの書類に記入して、部長室は隣だから、後で私が案内して会わせるよ。」

かんうビルの18階には二つのオフィスしかなく、一つは季臨の、もう一つは秦舟のものだった。明らかに、秦舟のかんうでの重要な地位が窺える。

雲詩詩が一束の書類を書き終えたところで、秦舟はまるで手品のように新たな書類の束を取り出した。