323 撮りたければ撮れ、嫌なら出ていけ

「ふざけないで」雲詩詩は彼の手を払いのけた。

唐羽が落ち込んでいるとき、秦舟のオフィスが開いているのを見て、何か思いついたのか、すぐに愛想よく笑って入っていった。

「秦社長!」

会うなり、甘ったるく褒め称えた。

秦舟はかんうの株式を持っているため、地位の低いタレントやスタッフ、一流でない者たちは、彼のことを秦社長と呼ばなければならなかった。

秦舟は彼女を見るなり良くないことだと感じ、だるそうに目を回した。「何の用だ?」

唐羽が口を開こうとした時、部屋に入って、片隅で黙々と契約書にサインしている雲詩詩を見つけ、目を丸くして驚いた。

「...あれ?雲詩詩!?あなたもここにいるの?」

「お前に関係ないだろう?自分のことだけ心配しとけ!」秦舟は冷ややかに注意した。

彼の言葉で、唐羽は急に用件を思い出し、甘えた声で言った:「秦社長、助けてください~」