342 オーラが恐ろしい

雲詩詩は手を伸ばし、首筋の跡を軽く拭い、瞳に鋭い光を宿らせると、すぐ側にある重たい筆箱を手に取り、彼女の顔めがけて投げつけた。

鉄製の筆箱は彼女の額に当たり、皮膚が裂けて血が滲み出た。

トレーニングクラスの全員が、事態がここまでエスカレートするとは予想もしておらず、呆然としていた。

ポニーテールの女子は痛みで額を押さえ、よろめきながら数歩後退した。手についた血を見つめ、顔を真っ赤にして、悔しさと屈辱で目を潤ませ、理性を失った彼女は近くの椅子を掴むと、雲詩詩に向かって投げつけた。

教室内では驚きと制止の声が次々と上がった。

しかし彼女の動きは速すぎて止める間もなく、瞬く間に雲詩詩に命中した。雲詩詩は避ける暇もなく、椅子に見事に当てられ、よろめいて床に倒れた。

その瞬間、入り口から怒りに満ちた声が轟いた。