346 顧景蓮2

夜に入り、夜風が骨身に染みた。

待ち合わせ場所は帝宮プライベートクラブだった。

帝宮プライベートクラブは繁華な龍川荘園の中にあり、この地は景色が格別で、都市の喧騒から離れた、貴重な静寂と安らぎの場所だった。

百年ほど前、ここには貴族の邸宅が密集していた。百年の歴史を持つやくざの顧家も、当時を振り返れば、貴族門閥の出身だった。

時代の変遷とともに、今では、この土地は京城の一般市民が最も憧れながらも手の届かない場所となった。しかし、この一寸の土地も金に値するような場所で、並外れた勢力を持つ顧家の旧邸は、かなりの土地を強引に占拠していた。

顧家は、やくざの第一の名家であり、京城三大家族の筆頭に位置し、今でも百年の興亡を経て、やくざ界では依然として風雲児的な大家族であり、その威名は赫々として、名声は遠くまで轟いていた。