363 冷酷無情

こう言えるでしょう。顧家は恐らく唯一、慕家と肩を並べられる大家族なのです。

顧家の勢力図は一体どれほど大きいのか?

誰も正確には分からないのです。

ここ数年、様々な手段で家族のイメージを浄化してきましたが、骨の髄までやくざの本質が染み付いており、手段も作風も非常に残虐でした。

特に顧景蓮は……極めて危険で恐ろしい人物でした。

顧景蓮が顧家當主の座に就いたのは、わずか二十三歳の時でした。しかし、大権を手に入れるや否や、野心と残虐性を露わにし、就任の翌日には、彼に二心を抱く堂主や家臣を一人残らず粛清したのです。

その手段の厳しさは、人々を戦慄させました。

顧景蓮の手腕と比べれば、楊壽程のレベルなど物の数にも入りませんでした。

やくざの皇太子である顧景蓮は、その身分ゆえに神秘的で測り難く、その素顔を見た者はごくわずかでした。