388 神聖なスピーチ

「佑佑はママの心の中の天使ちゃんよ。ママがどうして忘れられるの?明日は佑佑の誕生日でしょう?早めに誕生日おめでとう、そして子供の日もおめでとう!」

佑佑は彼女の手からプレゼントを受け取り、困惑した表情を浮かべ、しばらくしてようやく気づいた。ママが冗談を言っていたのだと。

そうだよね、ママが彼の誕生日を忘れるはずがないよね?

雲天佑は美しい包装を見下ろすと、カードには丁寧に一文字一文字「お誕生日おめでとう、宝物」と書かれていた。小さな指で雲詩詩が直筆で書いた文字をなぞると、インクはすっかり乾いていて、優美で美しかった。

ちびっ子ちゃんはじっと見つめ、瞳が一瞬柔らかくなり、元々の寂しそうな表情が一気に晴れやかになった!

プレゼントを抱きしめ、豆っ子ちゃんの顔には満足感が溢れていた。

これが彼の最も幸せな瞬間だった。

「ありがとう、ママ!」

雲天佑は上機嫌で、小さな足まで思わず揺らしていた。

「明日はママの記念日でもあるんだよ!」

そう言いながら、佑佑は感動して雲詩詩の頬を抱き寄せ、深々とキスをして言った:「ママ、お疲れ様。ママは佑佑に命をくれた。佑佑は一生ずっとママのそばにいるよ!ママに少しの辛さも苦しみも感じさせないよ!」

一言一句、ちびっ子ちゃんの口から出る言葉は、とても厳かだった。

まるで神聖なスピーチのように!

雲詩詩は微笑んで:「いい子ね!」

「ねえママ、明日お仕事あるの?」

「たぶんあるわ」雲詩詩は考えて、明日の午前中は早くに撮影現場に行ってメイクテストがあると。

どん……

雲天佑はそれを聞くと、すぐに落胆して頭を垂れた。

雲詩詩は彼の寂しそうな様子を見て、少し心が痛み、何かを思い出したように付け加えた:「でも午後は多分空いてるわ!」

「じゃあ、ママ、おとぎ話の谷に行こうよ!」佑佑は再び元気を取り戻し、まるで手品のようにポケットからおとぎ話の谷遊園地のチケットを2枚取り出した。

おとぎ話の谷は、世界で最も有名で人気のある童話をテーマにした遊園地。樂智会社とN.E集団が共同で設立した。

世界中に6つのリゾート区を開設し、世界中で大人気で、子供たちが最も憧れる童話の王国だ。

「いいわよ。でもそのチケットはどこで……」

「校長先生が誕生日プレゼントでくれたんだよ!」雲天佑は何気なく答えた。