452 母と子の再会(2)

しかし、彼はいつも表現することを恥ずかしがっていた。だからこそ、彼は認めたからこそ、雲詩詩の膝の上の半分の場所を譲ったのだ。

以前は、誰か他の子供が雲詩詩の愛情を分け合うことを好まなかった。

でも今は理解できた。

そんなに自己中心的であってはいけないのだ！

その考えはあまりにも幼稚すぎた。

ママは奕辰くんのことも好きなはずだ。もし自分が邪魔をしたら、ママもきっと悲しむだろう。

ママを悲しませることは、絶対にしたくない。

雲詩詩は奕辰くんを見つめた。今、彼は少し戸惑いながら彼女の前に立ち、脱臼した腕を抱えながら、不安そうで落ち着かない様子を見せていた。

彼女の視線は彼の変形した肘関節に落ち、さらに心が痛んだ。

彼がなぜこの遊園地にいたのか、なぜ突然現れて彼らを救ってくれたのか、わからなかった！

そう、彼女はこの子に救われた。たった6歳なのに、彼女と佑佑を適切なタイミングで救ってくれたのだ！

彼に対して、感謝の気持ちと感動があり、さらには九死に一生を得た後の動揺があった。

しかし、彼女は声をかけることができなかった。あまりに積極的になることで、子供を怯えさせたり、拒絶や反発を引き起こすことを恐れていた。

そこで、慎重に尋ねた：「奕辰くん、大丈夫...？」

自分の名前を呼ばれるのを聞いて、奕辰くんは少し驚いて目を見開き、まつ毛が少し震え、唇も震えていた。

先ほどの危険な瞬間でも一滴の涙も流さなかった彼の目が、少し潤んでいた！

彼女の声はとても優しかった。温かい小川のように彼の心に流れ込み、恐怖で冷えていた体が一瞬にして温まった。

彼は彼女にどう応えればいいのかわからず、少しぎこちなかった。大丈夫だよ、何でもないよと答えて、彼女を心配させたくなかった。

でも無意識のうちに、実は脱臼した腕がとても痛いこと、さっきの危険な瞬間でまだ心が落ち着いていないこと、恐怖が今も心から消えていないことを伝えたかった。彼女の慰めと心配を望んでいた...

彼はいつも言葉が不得手で、自分の気持ちをどう表現すればいいのかわからなかった。

雲詩詩も非常に辛抱強く、彼に手のひらを差し出し、ゆっくりと開いた。「ほら、見せてくれる？」

彼は雲詩詩が差し出したその手を見つめた。玉のように白く、指が長く、凝脂のように柔らかく、特別に美しかった。