460 二寶ちゃんの愛情争い(3)

さっき救急室で医師が腕を治療したときは眉一つ動かさなかったのに、ママがみかんの皮を剥いてあげただけで、あんなに甘えん坊になるなんて!?

雲天佑は不機嫌そうな顔をしていた。

困ったことに、ママは彼の策略にまんまと引っかかって、また病床に寄ってきてみかんの皮を剥いてあげている。

雲天佑の心には小さな不快感が芽生えていた。

このやろう、明らかにママを奪おうとしているんだ!

そんなことさせるものか!?

雲天佑は目を回して、雲詩詩に手を伸ばして言った:「ママ、佑佑おしっこ!」

慕奕辰:「……」

雲詩詩はすぐに駆けつけ、引き出しからトイレットペーパーを取り出すと、雲天佑を抱きかかえてトイレへ向かった。

雲天佑は雲詩詩に抱き上げられる際、慕奕辰に向かって舌を出し、小さな意地悪顔をして、得意げにママに抱かれたままトイレへ行った。