511 罪を清める(2)

警察はこの事件を受け取り、非常に重視し、少女の証言を得た後、直ちに調査を開始した。

多方面からの調査の後、羅翰今を逮捕した。

羅翰今は逮捕後、児童への猥褻行為を徹底的に否認し、社会の慈善団体から強い抗議を引き起こした。

最終的に、社会福祉団体が強制的に介入し、児童養護施設の全ての子供たちが検査を受けた結果、数十人の子供たちに程度の異なる痣があり、そのうち何人かは性病に感染していたことが判明し、人々を激怒させた。

最後に、証拠が確実となり、羅翰今は起訴され、児童への猥褻行為を認めた。当初は人脈を使って事態を収めようとしたが、この事件は社会で強い反響を呼び、公憤を買った。事態が深刻で、児童強制猥褻罪に及んでいたため、裁判所は無期懲役の重刑を言い渡した。

「畜生め……」

李翰林は首を振った。

雲天佑は眉間にしわを寄せた。「確か、ママは雲業程がこの児童養護施設から養子縁組したんだよね……」

李翰林はそれを聞いて、すぐに表情を引き締めた。「雲社長、ご心配なのは……」

雲天佑は拳を強く握りしめ、指の関節が白くなり、表情は極めて険しかった。「会いたい！」

李翰林は言った。「羅翰今は今も刑務所で服役中のはずですが、会いたいのでしたら手配できます！」

「すぐに手配してくれ。」

「はい！」

李翰林はすぐに携帯電話を取り出して脇に寄った。

雲天佑は深刻な表情で資料を読み続け、最後のページには児童養護施設が開設以来、養子縁組された全ての孤児の名簿と写真があった。

彼は目を走らせ、すぐにある一枚の写真に目が留まった。

写真の中には、眉目秀麗な美しい少女がカメラを無表情に見つめており、喜びも怒りもない表情で、眉間には死んだような水面のような暗さが漂い、目は空虚で無感情だった。

漆黒の髪が彼女の極度に痩せた頬を際立たせ、長期の栄養失調のようで、顔色は蒼白く、生気がなかった。身に着けている服は非常に古びて貧相だった。

これは……ママの子供の頃なのか？

どうしてこんなに痩せているんだ！？

雲天佑は心を痛めて眉をひそめ、長い指でゆっくりと写真を撫で、胸が針で刺されるように痛んだ。

「ママ……」