第41章 発言権を得る

この四文字を聞いて、唐寧の後ろにいた林薇は、唐寧の思慮深さに感服してしまった。

　　なぜなら、この瞬間、唐寧は韓若雪の頭の上に立ち、一般的な芸能人のように単に面目をつぶすことだけに専念するのではなく、直接韓若雪に特権を要求したからだ！

　　これからは、天藝は彼女の協力プロジェクトに干渉する権利を持たないということだ。言い換えれば、彼女はもう半自由契約になったのだ。

　　唐寧はこれらの卑劣な人々をよく知っていたからこそ、様々な拘束的な消費を避けるために、自主権を獲得する必要があった。これで韓宇凡は二度とSecretのような事をすることはできなくなる。

　　これは単に数人を辱めるよりもずっと有用だった。

　　唐寧は頭がはっきりしている、と林薇は心から思った。彼女はマネージャーも助手も必要とせず、一人でも自分の道を切り開くことができる。どの芸能人が逆にマネージャーを連れて行くことができるだろうか？しかし、そうであっても、林薇は唐寧から離れたくなかった。唐寧について行けば、学べることが本当にたくさんあるからだ。

　　そして、彼女は唐寧が言った「私は単に私に属する公平さを取り戻しただけ」という言葉に衝撃を受けた。この業界で、どこに公平があるというのか？しかし唐寧は、まるで香り高い清流のようだった...だから彼女は全く恐れていなかった。墨雨柔と同じステージに立っても、唐寧のプロフェッショナリズムで墨雨柔を打ち負かすのは本当に簡単だった。

　　さらに、唐寧の心の中では、墨雨柔と一緒にステージでPKする機会が必要だった。結局のところ、彼女はかつて墨雨柔の代役を務めたことがあり、この機会を利用して公衆に告げる必要があった。彼女の代替は専門性とは何の関係もなく、墨雨柔に勝つのはゲームをするようなものだと。

　　最終的に、双方は合意に達した。天藝は今後唐寧の仕事内容を勝手に配置することはなく、唐寧の協力プロジェクトは天藝の上層部の投票で決定される。上層部の監視があれば、韓宇凡が再び独断専行することは基本的に不可能になる。そして唐寧のプロジェクトはほとんど利益を生むので...彼らが同意しない確率はほぼゼロだ。

　　一方で、唐寧は墨雨柔と一緒にSecretの撮影を行うことに同意し、二人で協力してトピックの熱度を作り出し、一緒にオリエンタルトレンドを導くことになった...