第323章 出演ボイコット!

歓迎の宴会は真夜中の12時まで続き、唐寧が墨霆を部屋まで支えて戻った時、彼は目を固く閉じ、言葉を発しなかった。もちろん、顔を赤らめたり、他の酔った様子を見せることもなかった。これは唐寧の推測通りだった。墨霆がどれだけお酒を飲んでも、自分を失態させることは決してないようだった。

唐寧は墨霆をベッドに寝かせ、彼のためにお風呂の準備をしようとしたが、突然、墨霆が彼女の腕をつかみ、強く自分の胸に引き寄せた。

「酒臭いわ。先にお風呂に入って」

墨霆はゆっくりと目を開け、唐寧の目を見つめた。「君が僕の酔った姿が見たいと言ったんじゃないか?」

「あなた、全然酔ってないじゃない」唐寧は彼の胸を叩いた。「でも、どうしてこんなにお酒に強いの?みんなあなたにやられちゃったわ」

「酔えないからさ」墨霆は真剣に言った。