第358章 エンタメ見出しに出たくない！

これは単なる冗談ではなく、とんでもない笑い話だ！

「改めて申し上げますが、墨社長は池さんをまったく知りません。シャネルの夜会で一度会っただけで、彼女との関係を進展させるつもりもありません。墨社長と唐寧の関係は良好です。他人の感情を俗世の目で見ないでください」

「これが海瑞からの最後の声明です。もし再びメディアが噂を流すなら、申し訳ありませんが、海瑞は容赦しません」

言い終わると、方煜は海瑞に戻り、意気揚々とオフィスに戻った。

残された記者たちはすぐに荷物をまとめ、また新しいニュースが書けると喜んだ。

結局、すべては名門令嬢の押し付けが原因だったのだ！

ネット上では池心妍の押し付けの事実が急速に広まった。

「考えてみると、この令嬢が恥ずかしい思いをしているのがわかる。彼女は本当に墨霆と結婚できると思っていたのだろう」

「池さんは自己愛の新しい高みを更新しましたね…」

「皆さん気づいてないの？墨小霆のような陰険で冷酷なレベルの人間には、唐小寧のような情商の持ち主でなければ釣り合わないのよ。こんな脳みそのない名門令嬢は…相手にする価値もないから、海瑞が方煜を出したんじゃない？」

「違う！方煜君も非常にイライラした様子だったのに気づかなかった？」

「ああ、この面子潰しは気持ちいい！ハハ、お金があれば何でもできると本当に思ってたの？」

「またまた違います。唐寧の家族の背景も相当なものです。ただ、彼女は家族に頼ることはありませんでした…」

…

新聞は池心妍を恥知らずで、押し付けがましい様子を描き、その醜さに池お父さんは不満を感じた。彼は池心妍に怒ることは滅多になかったが、今回の件は池心妍が自ら招いたものだった。彼には目があり、すべてを見ていた。

「お前、恥ずかしくないのか？」池お父さんは書斎で、手を後ろに組んで池心妍に問いただした。

池心妍の顔は赤くなり、目を逸らした。

「お前が恥ずかしくないなら、俺の顔は丸つぶれだ。これでいいのか？俺がどこに行っても、人々の奇異な目線に耐えなければならない。お前がこの笑い話を起こしたせいで、取引先は我が家の家風が厳しくなく、信頼できないと考え、元々の協力計画をキャンセルしたんだぞ！」

「一体何がしたいんだ？なぜ海瑞に絡もうとしたんだ？」