第443章 証拠はどこだ？

「みんなに認められたいの？」唐寧は顧姮を見つめ、真剣に尋ねた。「顧姮、覚えているわ。私は警告したし、チャンスも与えたわ」

「わかってるわ。あなたはずっと、私がなぜヒロインになれたのか納得できなかった。あなたは脇役に過ぎないのに。私が墨霆のコネで役を得たと思い込んで、私を降板させようとしたこともあるでしょう？」

「でたらめを言うな！」顧姮は反論した。「自分の罪から逃れるために、私と白秋生の名誉を傷つけるなんて、良心が痛まないの？」

「名誉を傷つける？」唐寧はその言葉を繰り返し、そして顧姮に眉をひそめた。「その言葉を口にしたとき、自分自身を騙せたの？」

「唐寧、そんな芝居がかった態度はやめろ。証拠があるなら出してみろ」白秋生は唐寧を指差し、目に先ほどとは違う焦りの色が浮かんだ。「証拠もないくせに、でたらめを言って人を驚かすな」

「証拠？これのことかしら？」唐寧はバッグから二人が抱き合う写真を取り出した。しかも、1枚だけではない。異なる服装、異なる角度で、二人のデートが1、2回ではなく、少なくとも一年を通じて行われていたことを示していた。

白秋生の顔色が一瞬で青ざめた……

「どう？写真の人物がわからなくなった？」唐寧は写真を記者に回した。「これがあなたたちの言う潔白なの？ただの知り合いという言葉を侮辱しないでよ」

記者たちは爆弾的なニュースを目にして、すぐに熱狂的に写真を回し見た。1、2枚はぼやけていたが、無数の鮮明な写真があり、白秋生には否定のしようがなかった。

「もしかして、これらの写真が合成だと思ってる？私があなたを陥れようとしていると記者に言いたいの？大丈夫、他にもあるわ……」そう言って、唐寧は二人のホテル宿泊記録を取り出した。「これを、どう説明するの？」

「なんてこと、二人は何年もデートしていたんだ」

「今まで一度も撮られなかったなんて、秘密保持の仕事がよくできてたんだな！」

「そう考えると、白秋生と顧姮は本当に不倫関係だったんだ。じゃあ、唐寧の言っていたことは全部本当なのか？」

舞台下の記者たちはすでに熱狂状態だった。なぜなら、この朝受け取った情報量があまりにも膨大だったからだ。もともと、唐寧が人を陥れたのは確実な事実だと思っていたが、こんなにも状況を逆転させられるなんて、本当にスリリングで刺激的だった。