第067章 月光の下のキス

陸邸。

  部屋に戻って自分のパジャマに着替えた後、寧夕は雷のような速さで小包子ちゃんのところに飛んで行った。

  「坊ちゃん、今夜おばさんちょっと暗いのが怖いの。一緒に寝てもいい?」

  小包子ちゃんはもちろん大喜びで、嬉しそうにベッドの大半のスペースを空けてあげた。

  「ありがとう、宝物〜宝物おやすみ〜」

  おばさんの守り神よ、今夜はあなたに命を守ってもらうわ……

  今日起こったことは本当にスリリングで、彼女の小さな心臓は今でもドキドキと激しく鼓動している。

  彼女には感じられた。彼女と陸霆驍の間にあった朦朧とした膜が、今日のことで触れただけで破れそうなほど脆くなっていることが……

  もし本当に破れてしまったら、そのときどう対処したらいいのか本当に分からない……