第185章 家族全員がイケメン

「まあいいわ、説明するのも面倒だし」寧夕は説明する気力もなくなり、「おばさん、1匹ください!」

「はいよ!」おばさんは正直な量り方で、かなりの重さを量ってくれた。

魚を売り終えると、そのおばさんは彼女の隣で子供を抱いている男性を賞賛の眼差しで見て、「奥様は幸せ者ですね。旦那様も息子さんもとってもハンサムで!」

市場のような場所でも、子供を抱いていても、陸霆驍は相変わらず卓越した雰囲気を醸し出していた。これもある種の才能だろう。

「ハハハ、本当ですか?私だってハンサムですよ!」寧夕は冗談を言った。

「そうそう、ご家族みんなハンサムです!特にこの坊ちゃん、本当に可愛らしいわ!完全にあなたとご主人の良いところを受け継いでいますね!ほら、おばさんが小さいのをおまけしますよ!」

寧夕は無意識に自分の顔に触れた。彼女と陸霆驍の良いところを受け継いだ?

どうやらこれが初めて聞く話ではないようだ……

その後、寧夕と坊ちゃんを抱いた陸霆驍はほぼ市場全体の焦点となった。どこに行って何を買っても、店主は何かおまけをくれた。ネギ、ニンニク、卵、魚、エビ、何でもあり、寧夕のかごはもう入りきれないほどだった。

寧夕は金持ちになる新しい方法を発見したかのような表情で、興奮して感嘆した。「坊ちゃんを連れて来るとこんないいことがあるなんて思わなかった!次も坊ちゃんを連れて来よう!」

坊ちゃんはうなずいた。

陸霆驍:「いいよ。」

最後に、3人は大収穫で帰路についた。

寧夕は道中ずっと上機嫌だった。途中で何かを思い出したように叫んだ。「霆驍さん、私のアパート知ってる?前の交差点を左に曲がって!」

「知ってるよ、戻る?」陸霆驍は慣れた様子で車を彼女のアパートの前に停めた。たった一度しか来たことがないのに。

「うんうん、超秘伝の香辛料を取りに行くの!ちょっと待っててね!」

「わかった。」

寧夕は小走りでアパートに入り、すぐに香辛料を持って下りてきた。ロビーを通り過ぎる時、フロントの女の子が急いで彼女を呼び止めた。「あ、ちょっと待って、寧夕さんですよね?宅配便が2つ、もう何日も置いてあるんですけど、まだ必要ですか?」