第189章 エプロンプレイ

波乱万丈の末、三人はようやく無事に家に着いた。

　　買い物袋をたくさんキッチンに運び込んだが、最初にしたのは料理ではなく、お風呂だった。

　　三人とも程度の差はあれ、体にキラキラしたラメやスパンコールが付いていた。歩くたびに何万円もの価値のものが落ちそうで、寧夕は歩きながら足元に気を付けなければならず、まるで罰ゲームのようだった。

　　シャワーを浴びて出てきた寧夕は、わざと動きやすい服に着替え、大仕事に取り掛かる構えだった。

　　「手伝おうか？」陸霆驍と坊ちゃんも階下に降りてきた。

　　寧夕は良い香りのする清潔な坊ちゃんを抱き上げてなでながら言った。「彎彎に来てもらって手伝ってもらおうと思ったけど、あなたたち二人はテレビでも見ながら食事を待っていてちょうだい。せっかく綺麗になったんだから、また汚さないでね！」

　　「彎彎はいないよ。今日は全員休みだ」と陸霆驍が言った。

　　「休みなの？」寧夕は少し考えてから、坊ちゃんに直接参加してもらうのも良いかもしれないと思い、「じゃあ、こっちに来て。エプロンはある？さっき出かけた時に買い忘れちゃったみたい！」

　　「あるはずだ」陸霆驍は先ほど買った野菜の山からビニール包装を取り出し、開けてみると、中には丁度三枚のエプロンが入っていた。同じデザインで同じ柄、しかも大人用が二枚と子供用が一枚だった。

　　「えっ？いつ買ったの？」寧夕は驚いた顔で尋ねた。

　　「カニを売っていた女の子がくれたんだ」

　　「あー、そう…」本当に何でもあるんだな。

　　寧夕は子供用のエプロンを手に取り、小包子ちゃんを呼んだ。「坊ちゃん、こっちに来て。着せてあげるわ！」

　　坊ちゃんは非常に協力的で期待に胸を膨らませながら、小さな手を広げた。

　　寧夕は彼にエプロンを着せ、紐を結びながら感嘆した。「坊ちゃん、エプロン姿もかわいいわね！」

　　そう言いながら振り返ると、陸霆驍の姿が目に入った。カジュアルな服装の上にピンク色のエプロンを着けた陸霆驍は…驚くほどかっこよく、目を奪われるほどだった。

　　そして意外なギャップ萌えも。