第201章 おやすみ、愛してる

寧夕が来たのを見て、陸霆驍は安堵の表情を浮かべた。「終わったの？」

　　「うん、だいたい覚えたわ」寧夕は頷き、小包子ちゃんを抱きながらベッドに座り、小包子ちゃんに毛布をかけてあげた。

　　小包子ちゃんはすぐに小さな手を伸ばし、先ほどまで自分が軽蔑していたカラフルな絵本をベッドサイドから取り、読んでほしいと示した。

　　「昨夜の続きから読む？」寧夕は尋ねた。

　　小包子ちゃんは小さな手で毛布の端を掴み、おとなしく頷いた。

　　「じゃあ、今日は『礼儀正しい白ウサギさん』を読むわね...」寧夕は咳払いをして、小包子ちゃんに物語を語り始めた。「暑い夏がやってきました。小鳥たちが木の上で鳴いています。『暑いよ、暑いよ！』きれいな白ウサギさんは、可愛い花柄のワンピースを着て、歌を口ずさみながら、ピョンピョン跳ねて橋を渡りました。向こう岸でキノコを摘みに行くところでした...」