第321章 良いお知らせ

翌朝。

仕事がないため、寧夕は目が覚めるまでぐっすり眠った。

昨夜のことを朧げに思い出し、まるで夢を見ていたかのように感じた。

しかし、スリッパを履いてクローゼットに向かうと……

昨夜閉め忘れた隠し扉が開いたままで、突然目に飛び込んできた。

寧夕:「……」

夢じゃなかったんだ……

本当に価値がないと思って受け取ったのに、今どうすればいいの?

それにこのクローゼット……

寧夕が頭を抱えていると、突然携帯の着信音が鳴り、林芝芝からの電話だった。

「もしもし、芝芝ねえさん?」

「今日は休みでしょう?今時間ある?特に用事がなければ会社に来てくれない?」

「大丈夫です、すぐに行きます!」

寧夕は気持ちを切り替え、すぐに身支度を整えて会社へ向かった。

その頃、盛世エンターテインメントの林芝芝のオフィスでは。