翌朝。
仕事がないため、寧夕は目が覚めるまでぐっすり眠った。
昨夜のことを朧げに思い出し、まるで夢を見ていたかのように感じた。
しかし、スリッパを履いてクローゼットに向かうと……
昨夜閉め忘れた隠し扉が開いたままで、突然目に飛び込んできた。
寧夕:「……」
夢じゃなかったんだ……
本当に価値がないと思って受け取ったのに、今どうすればいいの?
それにこのクローゼット……
寧夕が頭を抱えていると、突然携帯の着信音が鳴り、林芝芝からの電話だった。
「もしもし、芝芝ねえさん?」
「今日は休みでしょう?今時間ある?特に用事がなければ会社に来てくれない?」
「大丈夫です、すぐに行きます!」
寧夕は気持ちを切り替え、すぐに身支度を整えて会社へ向かった。
その頃、盛世エンターテインメントの林芝芝のオフィスでは。